車高調

【2022年版】ZC33Sスイフトスポーツ ストリート用おすすめフルタップ車高調徹底比較!

今回は、ZC33スイフトスポーツのストリート用フルタップ車高調の価格や細かいスペックなど色々調べてみましたので、これから車高調の購入を検討されている方は比較の結果を参考にして頂ければ幸いです。

この記事の内容
  • 車高調の選び方6ポイント
  • 4商品スペック比較
  • 商品ランキング

車高調と呼ばれるものにはネジ式とフルタップ式(全長式)の2種類ありますが調査したのは車高調の中でも フルタップ式車高調 に絞っています。

これは全長式とも呼ばれていますが、ねじ式車高調との違いは、車高が変わってもストローク量が変わらないのが特徴で、車高を変えても、乗り味の変化が少ないメリットがあります。

フルタップ式もそれぞれのメーカーごとに特徴が異なり、価格も違いが生じてきます。

そこで、それぞれの商品を細かく分析する事で、より自分にピッタリな商品を見つけることができると思いますので、本記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。

2級自動車整備士として約20年に渡り、車に関わってきた者としての観点で情報をお伝えします。私自身まだまだ勉強すべき事が沢山ありますが、参考にしていただければ幸いです。

スイスポのスペック

車のスペックを知る 

車高調を購入する前に、自分の車がどういった仕様なのかを知っておく必要があります。

例えば、サスペンションのタイプや、最低地上高を知っておくなら、どんなものを買えば良いのか選択しやすくなります。

ZC33 仕様諸元フロントリヤ
サスペンションストラット式トーションビーム式
最低地上高120mm
公道を走るのであれば道路運送の保安基準で定められている、最低地上高9cmを確保出来るか確認しておきましょう

スイフトスポーツのカタログ値では、最低地上高12cmとなっています(4WDを除く) 車両の個体差もあると思いますが、上記の点をふまえるとスイフトでは3cm〜4cmくらいの下げ幅が公道使用での限界という事になります。

目的を明確にする

まずは自分が何を求めて車高調を買うのか?というビジョンをはっきりさせておきましょう。

車高の低さでしょうか? ロールを抑えること、費用を抑えるなど いくつか求めている物があるとしても優先順位も明確であるなら商品を見つけやすくなります。 

では次に目的別に車高調選ぶ時のポイントを考えましょう。

車高調選びの6ポイント

以下にあげるポイントを一つ一つ考慮して選ぶなら、買った後で後悔するリスクを減らすことができるでしょう。

  1. 価格で選ぶ
  2. 下げ幅で選ぶ 
  3. -保証期間で選ぶ 
  4. スプリングの硬さで選ぶ
  5. 調整部品の有無で選ぶ
  6. アッパーマウントの種類で選ぶ

詳しい内容に関しては以下の記事を参考になさってください。

【保存版】車高調選び!失敗しないために押さえておきたい9つの重要なポイント!今回は特にこれから車高調を購入を検討しておられる方に参考になるよう、車高調購入時にどこをポイントに選べば良いのか、押さえておきたい9つのポインを紹介していますので参考にしていただければ幸いです。...

商品 徹底比較!

今回比較するのは9商品です。 

各商品につきましては公式サイトからご確認いただけます。

ラインナップ

商品名公式サイト
HKSHIPERMAX SHKS
BLITZDAMPER ZZ-RBLITZ
TEINフレックスZTEIN
TEINmono sportTEIN
RS★RBest☆i C&KRS★R
 CUSCOstreet zeroCUSCO
LargusSpec SLargus
Tanabesustec pro ZT40Tanabe
ファイナルコネクションSTEALTH Basicファイナルコネクション

 

比較その① 価格と保証期間の比較

ここでは価格ーバーホール(O/H)可能かどうか、減衰調整機能の有無、保証期間を比較しています。

※価格は2022年2月時点での調査です

商品名価格O/H減衰調整保証期間
HKSHIPERMAX S¥152,2003年/6万キロ
BLITZDAMPER ZZ-R¥82,5003年/3万キロ
TEINフレックスZ¥88,4003年/6万キロ
TEINmono sport¥156,0003年/6万キロ
RS★RBest☆i C&K¥122,1001年/1万キロ
 CUSCOstreet zeroA¥110,8801年/1万キロ
LargusSpec S¥82,5002年
TanabeSUSTEC PRO ZT40¥122,1001年/1万キロ
ファイナルコネクションSTEALTH Basic¥102,410なし

 

比較その② 車高調整範囲とバネレート

バネレート車高調整範囲の比較です。 スイフトでは純正のバネレートが前後とも2kほどに設定されているようですので、どの様な乗り心地にしたいかで、バネレートを選ぶ必要があります。

バネレート車高調整幅
HIPERMAX SF5.0K/R3.0KF 0mm~ -61mm/R-15mm ~ -59mm
DAMPER ZZ-RF5.0K/R3.0K0mm ~ -90mm/R-15mm ~ -50mm
フレックスZF5.0K/R3.5KF-4mm~ -77mm/R-14mm ~ -44mm
mono sportF7.0K/R4.2KF-5mm~ -86mm/R-20mm ~ -51mm
Best☆i C&KF5.0K/R2.6KF 5mm~ -60mm/R-10mm ~ -50mm
street zeroAF5.0K/R4.0KF0mm ~ -50mm/R-10mm ~ -45mm
Spec SF6.0K/R5.0KF 5mm ~ -88mm/R-4mm ~ -56mm
SUSTEC PRO ZT40F4.0K/R4.0K0mm ~ -63mm/R-18mm ~ -53mm
STEALTH BasicF8.0K/R6.0K0mm ~ -70mm/0mm ~ -70mm

数値が高いほど硬いバネになりますので、その分乗り心地も硬くなり、シャキッとしたものになります。 

なるべく乗り心地の変化を少なくしたいのであれば純正に近い車高調を選ぶ方が良いでしょう。

車高の調整幅に関しては、どれくらい下げたいのか具体的な数値を把握しておくなら商品を選び安くなります。

下げるためには、その他の部品の交換が必要な場合もありますので注意が必要です。

マウント形状と減衰調整の比較

マウントの種類とダンパーの減衰調整の比較です 

マウント種類(フロント/リヤ)減衰調整シェルケース
HIPERMAX S純正/-30/30単筒式
DAMPER ZZ-R純正/-32/32単筒式
フレックスZ純正/-16/16複筒式
mono sport純正/-16/16単筒式
Best☆i C&K純正/-36/36単筒式
street zeroA純正/-40/40複筒式
Spec S純正/-32/32単筒式
SUSTEC PRO ZT40純正/-40/40不明
STEALTH Basic純正/-25/25単筒式

 

総合ランキング

ランキングは以下の要素をポイントに換算しまとめたものです。

今回はストリート用ということで、バネレートもなるべく柔らかいものが点数を高く設定しています。

  • 価格の安さ
  • バネの硬さ(純正に近いものほど高い)
  • オーバホール可能か
  • 保証期間
  • 減衰調整範囲
  • 車高調整範囲
商品名価格O/H減衰保証バネ車高合計
HIPERMAX S22454421
DAMPER ZZ-R52444423
フレックスZ52254422
mono sport22252417
Best☆i C&K32424318
street zeroA42524219
Spec S52433421
SUSTEC PRO ZT4030524418
STEALTH Basic42302516

 

オススメ No.1  BLITZ  DAMPER ZZ-R

今回のラインナップの中で最高得点でなっており、3年という長期保証でありながらラインナップの中では最安値というのが注目ポイントです。

アッパーマウントやシートリング等がアルミ鍛造のものが使用され、バネ下重量の軽量化が図られている他、32段減衰調整付きで、細かい調整を行いたい方にお勧めの商品となっています。

価格 ¥82,500
ダウン量 F90mm R50mm
保証 3年
減衰調整 32段
バネレート F5.0K/R3.0K

 

オススメ No.2   TEIN FLEX Z

3年/6万キロ保証は品質への自信のが表れているといえます。 スプリングシートの固着保証も行っていて、固着によるクレーム率は50万本でゼロという驚異の防錆性能です。降雪地域、沿岸地域での使用も安心です。

また、昔からTEINは乗り心地にも定評があり、しっかりしたハンドリングでありなながら、不快感のないバネとダンパー調整が可能になっています。 FREXZのダンパーは複筒式を採用しており長いストロークと低反発、低フリクションが特徴の複筒式。スムース動作で快適でしなやかな乗り心地を実現します。

価格 ¥88,400
ダウン量 F61mm R59mm
保証 3年6万キロ保証
減衰調整 16段
バネレート F5.0K/R3.5K

オススメ No.3   HKS  HIPERMAX S

とにかく乗り心地にこだわるならこれ!

HIPERMAX S は「HKSサスペンション史上最高の“走り心地”を提供」という商品だけあって、価格以外は全てが高評価! 特に乗り心地にこだわった商品なだけあってだけ、減衰力調整機構のバルブシステムが改良され、さらに減衰調整の幅をやわらかい方向へ広げることが出来、路面の凹凸による突き上げを緩和しさらなる乗り心地の改善がなされています。

価格 ¥152,200
ダウン量 F80mm R50mm
保証 3年6万キロ保証
減衰調整 30段
バネレート F5.0K/R3.0K

オススメ No.4  Largus Spec S

保証に関しては2年となっていますが、距離に関しては規定はないようなので年間走行距離が多い方にオススメの商品です。

またお勧めポイントとしては、 Largusの商品ではID62のスプリングが採用されており、バネの自由長にもよりますが、フロントは2k~24K,リヤは2k~12kまで別売のバネに変更可能なので、かなり幅広いセッテイングができるよう設計されています。 スプリングレートも変更してセッティングを楽しみたい方にオススメです。

価格 ¥82,500
ダウン量 F88mmR56mm
保証 2年/無制限
減衰調整 32段
バネレート F6.0K/R5.0K

 

オススメ No.5  CUSCO street zeroA

クスコのStreetシリーズの中でハイエンドクラスとなっていて、ミニバン、軽カー、コンパクトカーをターゲットとして開発された商品となっています。

低速時に減衰力が必要以上に下がらないよう、変更幅を適正にするCPRV(圧力適正化バルブ)を採用され、低速から高速までの全領域で、乗り心地と高い操縦安定性の向上が図られてていて、ラインナップの中でも減衰調整40段は最高クラスとなっています。

また、車高調整部のシートロックにはステンレス製ケースロックナットが使われ、回転軸に対して軸力が安定する高い強度車高調整部によりネジ山がたわまない・ゆがまないという緩み防止策も図られているのは安心の要素の一つと言えます。

価格 ¥110,880
ダウン量 F50mm R45mm
保証 1年/1万キロ
減衰調整 40段
バネレート F5.0K/R4.0K

 

オススメ No.6  RS★R Best☆i C&K

こちらの商品は、RS-Rの中でもコンパクト&Kカー向けに専用設計された軽量でコンパクトなモデルです。

また販売実績No.1を誇る超軽量ヘタらないスプリング“Ti2000”が採用されていますので、スプリングのヘタリは皆無と言えるでしょう!

価格 ¥122,100
ダウン量 F60mm R50mm
保証 1年/1万キロ
減衰調整 36段
バネレート F5.0K/R2.6K

 

オススメ No.7  Tanabe SUSTEC PRO ZT40

こちらの商品は、KYBとの共同開発されたものとなっております。

KYB社はレクサスの足も手がけており、ノウハウが活かされたサスペンション性能となっているようです。

価格 ¥122,100
ダウン量 F60mm R50mm
保証 1年/1万キロ
減衰調整 36段
バネレート F5.0K/R2.6K

 

オススメ No.8  TEIN mono sport

乗り心地重視の評価のため総合の点数は低くなりましたが、MONO SPORTは、すべての人に「走るよろこび」を提供することをコンセプトに開発された商品となっていて、スポーツ寄りのセッティングとなっています。

路面からのインフォメーションが豊富な単筒式構造ですので、しっかりした足でキビキビ走りたい方におすすめです。

価格 ¥156,000
ダウン量 F86mm R51mm
保証 3年/6万キロ
減衰調整 16段
バネレート F7.0K/R4.2K

 

オススメ No.9  ファイナルコネクション STEALTH Basic

車高の落ち幅は、かなりのもの!

街乗りからサーキット走行まで適応するように作られているためか、ラインナップの中ではスプリングレートもかなり高めです。

キビキビした走りが好みの方におすすめです。

価格 ¥102,410
ダウン量 F70mm R70mm
保証 無し
減衰調整 25段
バネレート F8.0K/R6.0K

 

まとめ

ZC33S スイフトスポーツ用のフルタップ車高調を比較しまとめてみましたが、いかがだったでしょうか? 同じフルタップ式といえども、値段も、下げ幅も、保証期間などもさまざまでした。 

今回紹介させていただいたもののオススメは、主に街乗りでの使用を考慮した評価となっていますが、バネの硬さなど車高調は好みが別れるところでもあると思いますので、詳細を比較しながらご自身が求めている条件に合うものをぜひ選んでみてきださい。