車高を下げるのもいくつかの手段がありますが、最も一般的なのは車高調かダウンサスによるローダウンではないでしょうか。
とは言え車高は下げたいけど乗り心地が悪化するのは困る!そんな方に是非見ていただきたい記事となっています
今回は、「車高調とダウンサスの乗り心地の違い」を街中、ワインディング、高速、段差などあらゆるスチュエーションで比較してみましたので車高調かダウンサスかで迷っている方はぜひ参考にして下さい。
商品スペック比較
今回の乗り比べで使用した商品はどちらもTEINの商品を購入して検証しました。
今回比較した商品 | ||
種類 | 車高調 | ダウンサス |
商品 | TEIN 【 FLEX Z 】 | TEIN 【 HIGH-TECH 】 |
ダウン量 | F~-77mm R~-69mm | F-30mm R-30mm |
バネレート | F 4.0k R 4.0k | F 2.4k R3.0k |
ダウンサス TEIN 【 HIGH-TECH 】
純正ショックアブソーバとの組み合わせを想定して作られ、快適な乗り心地重視の商品です。
車高調 TEIN 【 FLEX Z 】
フルタップ式車高調で車高を下げてもストロークが確保でき、アッパーマウントは強化ゴムタイプで乗り心地も考慮された商品となっています。
車高調かダウンサスか? 結論はこれ!
今回乗り比べた車両は、30系プリウスになります。
早速ですが車高調とダウンサスの乗り心地を検証した結果としてどちらがよかったかと言いますと…
街乗りメインならダウンサス!
高速、ワインディングメインなら車高調!
という結論に至りました。
※今回の検証の順番としては、ノーマルサスペンション→車高調→ダウンサスという順なります。
どちらがベストという訳ではなく、今回の検証でそれぞれに長所短所があることに気づきました。
個人的には今はダウンサスの方が好みですが…
どちらが乗り心地が良いか…どちらが好みか…ということに関しては車の使い方と、フワッとした乗り味が好きか、しっかりした方が好みかで答えは別れるかと思います。
それで、ダウンサスと車高調のそれぞれの特徴と長所と短所をまとめてみましたので以下の部分も参考になさってください。
乗り比べた時の特徴と長所と短所
ダウンサスと車高調の乗り心地を比較した時、それぞれの長所と短所があることに気づきます。
この長所と短所を把握しておくと、ダウンサスにするか車高調にするか選びやすくなると思います。
ダウンサスの特徴
車高調からダウンサスへの変更で特に2つの大きな違いを感じました。
ロードノイズの低減
ソフトな乗り心地
ロードノイズが減った
荒れた路面を走行するとゴーというこもり音のようなロードノイズが軽減されました。これは車高調の時にはそれほど気になっていたわけではなかったのですが、ダウンサスにすることで気づき明らかに以前よりも車内が静かになりました。
これはサスペンションのバネレートや構造も大きく影響していると思われます。今回検証した車両はストラット式のサスペンションで上部のアッパーマウントに振動吸収のためのゴムが使用されています。ダウンサスの場合はノーマルのアッパーマウントを使用することになるので、強化ゴムを使用した車高調との違いが表れたと思われます。
マイルドな乗り味に
車高調の時に感じていた段差などの突き上げ感が明らかにマイルドになり、路面の大きめの凹凸や段差もフワッと乗り越える感じの走りへと変わりました。
3つのデメリット
ダウンサスの場合 ①ダウン量は固定となり、②車高の下がり具合は車高調ほどではないという、ダウン量が欲しい人によっては気になるポイントです。また、③ハンドリングの良さは車高調に軍配が上がります。
- 人を乗せて走ることが多い
- 街乗りメインでの使用が多い
- ローダウンは車検適合の範囲が良い
- マイルドな乗り味が好み
※ダウンサスの種類によってはバネが硬かったり車検に適合しないものもありますのでご注意ください
車高調の特徴
車高調にするメリットは2つあります。
コーナリング性能の向上
しっかり感が増す
コーナリング性能の向上
車高調の場合、ダウンサス以上に車高を下げることが可能になり、より低重心な状態によりコーナリング性能が向上します。実際、同じ車とは思えないほど旋回がスムーズになり感覚としてスッと曲がることができるようになりました。
しっかり感
バネもノーマル時よりも2倍ほど硬くなり、ダンパーの強さも任意に設定できることから、明らかにコーナリング時のロール量が減りハンドルを操作した時の反応が良くなります。ノーマルサスの時のもっさり感が軽減されこの点に関しての乗り心地は良くなったと感じます。
減衰調整が可能
減衰調整は、自分好みにダンパーの硬さを任意に変える事ができますので、ダウンサスには無い大きなメリットとなります。例えば高速やワインディングではハードにし、街乗りの時にはソフトに調整することで状況に合わせてドライブする事が可能になります。
デメリット
減衰力調整が可能ですが、それでもノーマルよりもバネもダンパーも硬くなりますので路面の小さな凹凸もこれまで以上に感じるようになり、段差などを乗り越えた時の衝撃は大きくなります。
- 1人でドライブする事が多い
- 高速や山道を走る事が多い
- しっかりした乗り味が好み
- 車高は低い方が良い
- クイックなハンドリングにしたい
インプレッション詳細
街乗りやワインディング、高速域でのダウンサスと車高調の乗り心地の違いを比較してみました。
街乗り
ダウンサス: コンビニなどの段差もマイルドな印象で、走行中のでこぼこ路面もノーマルよりも揺れるものの、マイルドな印象で許容範囲の揺れ。交差点の旋回は少しロールするがほとんど気にならない。
車高調: コンビニなどの段差は衝撃強めで、人を乗せているときは気になる印象。走行中のでこぼこ路面もバタつきはしないものの揺れは大きく状況により不快感を感じる事もある。交差点の旋回はダウンサス以上に安定した旋回でスムーズに曲がる。
ワインディング
ダウンサス: コーナーではロールが気になる。
車高調: ロール量も少なくスムーズにコーナリングし、直進時や路面が少し荒れている箇所でも安定感がある。ワインディングでは明らかに車高調の方が気持ち良くドライブする事が出来ます。
高速域
ダウンサス: ノーマルサスペンションとさほど変わらない印象。
車高調: 直進安定性に優れ、レーンチェンジの際にもふらつきが少ない。路面の繋ぎ目などのギャップもそれほど気にならないが、路面が荒れたところではステアリングにまで振動が伝わってくる。
ダウンサスを選ぶときのポイント
スプリングとダンパーのバランスがカギ
ダウンサスを選ぶ場合、純正に近いバネレートを選ぶのがオススメ!
サスペンションには衝撃を吸収するスプリングと、スプリングの揺れを抑制するダンパーの組み合わせになり、純正ではこの2つのバランスが良くなる様に設計されています。
ダウンサスのバネが硬すぎると、フワフワした感じになりのり心地が悪化してしまいます。
おすすめのダウンサス
車高調を選ぶ時のポイント
車高調の購入を検討される方は、失敗しないためにも以下の記事を参考になさってください。
まとめ
今回は、「車高調とダウンサスの乗り心地の違い」を街中、ワインディング、高速、段差などあらゆるスチュエーションで比較してみた結果
街乗りメインならダウンサス!
高速、ワインディングメインなら車高調!
という結論に至りました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ダウンサスか車高調のどちらが乗り心地が良いのか?どっちを購入しようか迷っている方の参考になれば幸いです。