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中古車選びで失敗しないために、必ず確認しておくべき10のチェックポイント

今回は、特に初めて中古車を買おうとしている方に、買った後で後悔しないためのおさえておきたい10のポイントについて自動車整備士の観点で解説していきたいと思います。

車は中古車といえども、安い買い物ではありませんよね?

何十万もかけて購入した車が、よく壊れたり、気に入らなくなってしまった…なんてことにならないために、これから車を購入するという方の参考になれば幸いです。

中古車販売店は大きく3つのグルーブに分類することができます

  • ディーラー系列(トヨタなど)
  • フランチャイズ系列(ガリバーなど)
  • 個人系列

実は、日本全国には中古車販売店が2~3万店あると言われているんです。

その全て販売店が、信頼でき客の側に立って親身になってくれるならいいのですが…残念ながら、まるっきり信頼しては騙されてしまう事もあるのが現状です。

あなたが、そうならないためには、まずは信頼できる販売店を選ぶことや、車の程度を見極める知識を身につけることがとても重要になってきます。

知識と言っても、複雑なものではなくありませんのでご安心ください。

この記事を読んでいただければ、中古車を購入する上での失敗しないための知識を身につけることができます。

ポイント1:予算の決め方

当然、新車よりも安い価格の中古車を買うわけですが、安ければ良いというものではありません

中古車は、故障などのリスクが新車よりも高いことをまず理解していただければと思います。

つまり、安い車にはそれなりの理由があるということです!

最低でも、総額50万円の中古車を選ぶ

車種によって、新車価格が全然違いますので一概にはいえませんが…

最低でも、総額50万円〜70万円くらいの中古車を選ぶことをおすすめします。

新たな車を購入する予算を確保するためにも

今乗っている車を高く売りたい方は中古車一括査定サイト【カーネクスト】で見積もりしてみることをお勧めします。

なぜ、最低でも50万円なのか?…

支払い総額50万円の車を買う場合のイメージをグラフにしてみました。

※車の仕入れ方、業者によってどれくらいの利益を載せているか変わると思いますが平均的なイメージとして捉えていただけると思います。

全体に対して、車両本体の占める割合は、約3割程度です。

近年の中古車の仕入れルートは、オートオークション(業者専用オークション)が6割で

ユーザーからの仕入れ販売は3割程度となっています。

オークションの仕入れの場合ですと、更に輸送費なども必要になってきますので

実際の車両価格というのはごくわずかということになります。

安い車を購入するとなると、現在所有している車を10~20万かけて修理して乗り続けた方が、結果的に長持ちする事もあります。

ですので、この点も踏まえた上で、予算を決めることをお勧めいたします。

更に、車種ごとの相場がありますので

年式””走行距離””グレード”の相場を調べた上で、あらかじめ予算を明確に決めておくなら

車を探しやすいですし、目移りしてついつい高い買い物をしてしまう、ということを避けることができます。

その点を次に考えましょう。

短期的に車が必要なのか、それとも長期的な必要で車を買うのかをよく考えて、予算を決めるようにお勧めいたします。

  • 安いほど故障のリスが高い傾向
  • 車種の年式、走行距離、グレードの相場をしっかり調べる
  • 予算内で探す

ポイント2:狙い目の走行距離、年式は?

走行距離は6万キロ以下

ズバリお勧めするのは、走行距離が5~6万キロ台の中古車です。

なぜかと言いますと、価格とコンディションのバランスが良いからです!

さらに購入の予算があれば、3万キロ台の車を選んでみるようにお勧めします。

そもそも、車は何万キロまで使用できるのでしょうか?

10万キロ以上でも、それほど大きな故障もなく走ってくれる車はたくさんあります。

とはいえ、前のオーナーがしっかりメンテナンスしていたのか、雑に乗っていたのかはわかりませんし、走行距離が増えれば故障のリスクも増えるのは事実です。

一方で、車の価値は走行距離が増えるほど段階的に安くなっていく傾向がありますので、

6年以内の年式にせよ

車の年式は5~6年落ちまでの年式の車両を選ぶようにしましょう。

車は通常1年間に1万キロ走行くらいが一般的な使用だと言われています。

3年落ちの車だと3万キロ走行で、5年落ちだと5万キロ走行している、と言った具合です。

走行距離が5~6万キロ台の車が、価格とコンディションのバランスが良いとお話ししましたが、そうなると年式は5~6年ということになります。

登録から13年以上経過してしまうと、毎年の自動車税が10%増税されてしまいますので、それまである程度の期間乗れる年式のものが良いかと思います。

ポイント3:車種を決める

欲しい車種はもう決まっているでしょうか?

車を探しているということは、通勤のため、家族の移動のため、レジャーのため、趣味の車など使用目的があるはずです。

メインの使用目的をはっきりさせる

例えば、通勤がメインならほとんど一人で乗ることになると思いますので、軽自動車やコンパクトカーがいいかもしれません。

その中から背が高いハイト系かアルトなどのさらにコンパクト系かなど細かな選択肢が出てきますので、見た目や機能など好みのものを選ぶと良いでしょう。

また、特定の車種に決めていないのであれば、同系統のいくつかの候補をピックアップしておいて、程度がよくて安いものが見つかりやすくしておくのも良いかと思います。(例えば…ヤリス/フィット/アクア/スイフト/ノートなど)

そしてメリットとデメリットをしっかり比較検討しましょう。

かっこいい車が見つかるとしても、燃費が悪く、後であまり乗りたくなくなるなんてことになるのは非常に残念ですからね。

使用目的から希望車種のピックアップ

  • 軽自動車
  • コンパクトカー
  • ハイブリッド
  • ワンボックス
  • スポーツカー
  • ラグジュアリーカーなど

ポイント4:装備を決める

車の装備も非常に重要な選択肢の一つです。

中古車は新車と異なり、オプションで装備を後付けするという事ができませんので、欲しい装備が付いているかを確認するようにしましょう。

近年は様々な装備がありますが、主に3つのジャンルに分類されます。

  • 安全装備(エアバッグ、衝突被害軽減ブレーキ、)
  • 快適装備(シートヒーター、スモークガラス、カーナビなど
  • その他(ドラレコ、アルミホイール、エアロなど

 

安全装備

近年特に重要視されているのは「安全運転サポートカー」と呼ばれる、走行安全装置が装備された車両です。

安全運転をサポートしてくれるだけでなく、自動車保険が9%ほどの割引が適用されますので、維持費を節約するのに子貢献してくれることを考えると、是非つけておきたい装備の一つです。

経済産業省のホームページに、各自動車メーカーの「サポカー」対応の車種をまとめて確認することができるようになっていますのでご確認ください。

 

快適装備

車内や走行時においての快適性を向上させる装備ですが…

ご自分の好みや、ドライビングの苦手な部分をサポートしてくれるような装備を選ぶのがいいでしょう。

特に以下の装備はお勧めです

  • シートヒーター
  • ステアリングヒーター
  • クルーズコントロール

寒いのが苦手な方はシートヒーター、高速走行が多い方はクルーズコントロールやアダプティブコントロールなどあれば、クルマ自体が運転をサポートしてくれますので、毎日のドライビングがきっと楽になる事でしょう。

 

その他の装備

上記以外の装備もかなりの種類がありますが、特に以下のものがお勧めです!

  • インナーミラー
  • ワイヤレス充電
  • ドライブレコーダー
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ポイント5:ボディーカラー

車のカラーに関しては、好みのものを選ぶのが一番良いと考えています。

とはいえ、車独特の色のメリットデメリットも知っておいた上で、車を選んだ方が後悔する事が少ないと思います。

ボディーカラーのメリットデメリット

実はどんなボディーカラーを選ぶかによっても、値段の違い、洗車などのメンテナンス性の違いが生じます。

例を挙げると…近年流行りのパステルカラーや、ブラックは人気色となっていて、シルバーなどの無難な色と比べると10万円ほど価格が高くなったりします。

また、パールホワイトや、マツダのソウルレッドなどのカラークリアと呼ばれる色は、太陽の下では非常に綺麗で魅力的です。

その分、塗装の工程が通常より多く複雑なため、こすって塗装修理が必要となると、通常よりも高額な板金塗装となってしまいますので、それなりの覚悟が必要です。

また、洗車の時にもメンテナンス性の違いが出てしまいます。

グレーやシルバーなどのカラーは汚れが目立ちにくく、傷も同じく目立ちにくいという傾向があります。

一方で単色のブラックなど、濃紺色は汚れが目立ち、ちょっとしたキズも目立ってしまうので洗車機には入れない方が良いでしょう。

 

ポイント6:事故車は避けるべきか?

正直、事故車でもおすすめの中古車はあります!

事故車とは…?

世界の中でも、特に日本人は事故車を嫌う傾向にありますが…

そもそも「事故車」とは、どんな状態を指すのでしょうか?

それは…「衝撃により、車の骨格部分に力が加わり変形した状態や、それらの箇所を修復した車」を指します。

つまり…単にボンネットやバンパー、ドアなどを交換しただけですと事故車(修復歴あり)とはならないということになります。

詳しくは一般財団法人日本自動車査定協会のホームページをご確認ください

事故車は絶対避けるべきか?

事故車は多くの場合敬遠されがちですが、実はおすすめの場合もあるんです!

軽度の後部の事故であれば、個人的には気にしていません。

私自身、後部の事故車に乗っていましたが、「走る」「曲がる」「止まる」といった走行に関するものや、事故による故障のトラブルも一度もありませんでした。

事故車は多くの人が避ける傾向にあるため、中古相場も安い

事故車といっても程度は様々ですので見極めが非常に大切です。

とは言え、事故車かどうか、どの程度事故かの判断は普通は見極められない

特にフロント部分が大破した中古車は避けたほうがいいと言えます。

事故車どうか、また事故の程度を見分けるには以下の外観のチェックや、室内、エンジンルームを入念にチェックすることで見分ける事ができます!

ポイント7:外観をチェック

中古車選びにおいて外観のチェックは非常に大切です。

前のオーナーがどんなに大切に乗っていたとしても、新車でない限り必ず傷や凹みはあるものです。

外観で大切なのは、遠目と近くと両方ともじっくり観察すること

近くでじっくり見ると傷や凹みなどの確認ができます。

遠くで見ると全体のバランスを見ることができ、特に修復歴がある場合はきちんと直っているかどうかをチェックしましょう。

パネル同士の隙間をチェック

パネルとの隙間が均一かどうかをチェックしましょう。

左右で隙間の間隔が違っていたりするなら、しっかり修理されていない事故車かもしれません。

ボンネットとフェンダー、前のドアと後ろのドアといった具合にボディーパネルの隙間をチェックしましょう!

傷や凹みが気になる場合は、予算内で修理してもらえるかを担当者に確認してみてみてください。

ポイント8:エンジンルームをチェック

エンジンルームのチェックも必ず行いましょう。

オイルや水などのあからさまな漏れはないかもしれませんが、にじみなども無いか確認してください。

オイル漏れ、水漏れの確認

オイル漏れに関しては、エンジンの上の部分と、下から覗き込んでチェックします。

取り付けボルトの確認

ボンネットや、フェンダー(下の画像)の取り付けボルトをよく見て、工具を使用して取り外した痕跡が無いかも確認します。

もちろん交換しただけで事故車とは限りませんが、取り外ずさなければいけないほどの、損傷があった可能性があります。

凹み、歪みの確認

フロント方向から強い衝撃が加わると、エンジンが押され、エンジンルームの後方のパネルにも痕跡が残る場合があります。

もし該当する中古車であれば、かなり強い衝撃が加わっているはずですので、購入はやめておいた方が無難でしょう。

ヘッドライトは取り付けられているステーやラジエターサポート(ファンがある部分)も歪みや交換した形跡がないか見ておきましょう↓

ポイント9:室内をチェック

装備品が全て正常に機能するかどうかも確かめておきましょう。

特にエアコンは修理費用が高くつきますので、冬場であっても冷房がしっかり効いているかどうかもチェックします。

走行距離相応のコンディションか?

ペダル類いの摩耗、マットの擦れ具合も確認することで、距離相応のコンディションかどうか見分ける事ができます。

走行距離が少ない中古車なのに、やたらとシートがへたっているとか、ペダルがすり減っている場合は要注意です。

トランクルームの確認

見落としがちですが、トランクルームも忘れずにチェックしましょう。

追突事故の場合は、トランクの内部にまで衝撃が加わりフロアなどが歪んでいることもあります。

カバーなどをめくり、スペアタイヤの下の部分までしっかり確認しておきましょう。

パネル同士の繋ぎ目にコーキングが施行されています。

左右、前後で途切れたり継ぎ足されていないかもチェックします。

 もしものトラブルに備える

車は買った後も、費用がかかるものです。

特に最近の道路事情を考えると、任意保険への加入は必須であることはもちろんのこと、JAFロードサービスへの加入もお勧めです。

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まとめ

今回は中古車の選び方を自動車整備士の観点でお伝えさせていただきました。

これから中古車を購入される皆様の参考になれば幸いです。

  • 予算の決め方
  • 狙い目の走行距離・年式
  • 車種
  • 装備
  • ボディーカラー
  • 事故車
  • 外観
  • エンジンルーム
  • 室内
  • もしもの備え