今回は自分でタイヤを交換する方法についてお伝えしたいと思います。
冬タイヤから夏タイヤへ交換したり、パンクの時に応急タイヤに交換する必要が生じた時、いちいちお店にいったり、まして来てもらって作業してとなると時間や工賃が結構嵩んでしまいますよね。
タイヤ交換が自分で出来て仕舞えば、時間もお金も大幅に節約でき大きなメリットです!
とはいえ、注意しなければ事故につながるパーツでもありますので、大切なポイントは画像を交えつつ説明していきたいと思います。
2級自動車整備士として約20年に渡り、車に関わってきた者としての観点で情報をお伝えします。私自身まだまだ勉強すべき事が沢山ありますが、参考にしていただければ幸いです。
自分でタイヤ交換する方法
まずは、交換手順についての大まかな流れです。
- ホイールナットを緩める
- パンタジャッキでジャッキアップ
- ホイールナットを全て外す
- タイヤを入れ替える
- ホイールナットを手締めする
- 工具を使用して仮締めする
- ジャッキダウンする
- 本締めする
①ホイールナットを緩める
車両をジャッキで持ち上げてからではホイールが空回りするため、事前にホイールナットを緩めておく必要があります。
90°ナットを緩めます!
緩めすぎてしまうと、ボルトの方を傷めてしまう可能性がありますので、90°くらいを目安に緩めます。
②ジャッキで車体を持ち上げる
車載ジャッキを使用し、車体を持ち上げます。
ジャッキはトランクなどに入っていますので、取扱説明書で工具の場所を確認し取り出しましょう。
ジャッキで持ち上げるときは、どこを持ち喘げてもいいわけではないので、ポイントを確認しましょう。
切り欠きの部分にジャッキを当て、車両を持ち上げます。
③ホイールナットを全て外す
タイヤが地面から離れるまで、車体を持ち上げたら、ホイールナットを全て外します。
この時、両膝でタイヤを押さえながらナットを外すと、タイヤがぐらつかず作業しやすいです
④新しいタイヤを取り付ける
タイヤを取り付ける時には、車両側のボルトと、ホイールの穴の位置が合うように確認しながら取り付けます。
⑤ホイールナットを借り締め
次にナットを手で締めていきます。
全部のナットを取り付けできたら、タイヤを前後左右に揺すってもう一度しっかりと手で締め付けます。
いきなり工具で締めてしまうと、ネジ山を傷める可能性があります
⑥工具を使用し仮締め
タイヤが空回りしない程度に着地させたら工具で締め付けていきましょう。
この時、タイヤはまだしっかり取り付けられていないので、完全に着地させてしまわないのがポイントです。
ホイールナットを締め付ける時は、必ず対角に締めていきましょう(下の画像を参考)
対角の順番で締めていくことで、正しい状態で取り付ける音ができ、タイヤが斜めの状態で取り付けられてしまうことを防ぐことができます。
ジャッキダウンする
車体を完全に降ろします。
サイドブレーキがしっかりかかっているかを確認しましょう。
ホイールナットの本締め
仮締めの時と同じく、対角の順に締めていきます。
ナットは均一な力で締めることが非常に重要です。
人間の感覚だけでは限界がありますので、トルクレンチ(ホイール用 )を使用しましょう。
私の周りでは、自分でタイヤ交換したのはいいもののトルク管理ができていなかった為タイヤが外れたり、ホイールがガタついてハブボルトがボロボロになってしまうという人も実際にいました。
トルクレンチがない場合
車載工具のみでホイールナットを締めつける方法についても解説していきたいと思います。
ナットの締め付けトルクは、ほとんどの車両が100N.m~110N.m(1010kg.cm)です。
そして、車載工具のレンチの長さは約30cmです。
計算上、30cmのところを持ち、35kgの力をかけて締め付けを行えば規定に近いトルクでホイールナットを締め付けることができます。(101Nで計算)
35kgというのも分かりづらいと思いますので、レンチのハンドルのどの位置を持てば全体重をかけて締め付けできるかを下記の表にまとめてみました。
体重 | 35kg | 45kg | 50kg | 55kg | 60kg | 65kg | 70kg | 75kg |
持ち手位置 | 30cm | 22cm | 20cm | 18cm | 17cm | 15.5cm | 14.4cm | 13.4cm |
必ず、工具は手で持って体重をかけるように締めていきましょう。
工具に乗って締め付けてしまうと、反動でオーバートルクとなり最悪の場合ボルトが折れてしまうことがあります。
もしものタイヤトラブルの時は?
国土交通省の調査によると、道路上のトラブルで最も多いのはタイヤが原因なんです!
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まとめ
自分でタイヤ交換する方法を9ステップにまとめてみました。
タイヤは命を支える重要な部品ですので、自信がない場合や、不安な場合は迷わず車屋に依頼しましょう。
この記事が皆さんの参考になれば嬉しいですが、交換する際は必ず自己責任でお願いいたします。